休まない市場の交代勤務
暗号資産市場は週末も休場日もなく一日中開いています。とはいえ、一日じゅう同じ人たちが取引しているわけではありません。人はおもに自分の国の昼間に動くため、地球が回る順に、アジア、欧州、米国の参加者が次々に市場へ入っては出ていきます。地域ごとに使う取引所も注目するニュースも違うので、同じ銘柄でも時間帯によって取引の雰囲気が変わることがあります。この記事はその仕組みを日本時間で整理したもので、何時に上がる・下がるといった統計は扱いません。
休まない暗号資産市場にも、アジア・欧州・米国の参加者が順に目を覚ますリズムがあります。日本時間で出会う区切りの時刻とチャート設定をまとめました。
暗号資産市場は週末も休場日もなく一日中開いています。とはいえ、一日じゅう同じ人たちが取引しているわけではありません。人はおもに自分の国の昼間に動くため、地球が回る順に、アジア、欧州、米国の参加者が次々に市場へ入っては出ていきます。地域ごとに使う取引所も注目するニュースも違うので、同じ銘柄でも時間帯によって取引の雰囲気が変わることがあります。この記事はその仕組みを日本時間で整理したもので、何時に上がる・下がるといった統計は扱いません。
時間帯の区分に公式な境目はありません。各地域の主要な金融都市が働く時間を目安に分けるのが一般的で、重なる時間もあります。日本と韓国は同じ時刻なので、どちらから見ても次のとおりです。
海外の取引所のチャートは、多くが協定世界時を基準に足を区切ります。協定世界時の0時は日本時間の午前9時なので、こうしたチャートの日足は日本時間の午前9時に始まり、週足は月曜の午前9時に切り替わります。一方、韓国の取引所の画面やチャートの設定によっては、一日の始まりを現地時間の0時にしたり、騰落率を24時間前の価格と比べて計算したりします。同じ銘柄の同じ日の日足が画面ごとに違って見えるなら、間違いではなく一日を区切る時刻が違うだけです。チャートを見るときは、まず設定でタイムゾーンを確かめます。
一日のうちには、あらかじめ決まった時刻に起きることがいくつかあります。その前後には取引が集中したり価格が急に動いたりすることがあるので、チャートで跳ねた足を見たら、その時刻に何があったかを思い出すと原因を探す手がかりになります。ただし、その時刻にいつも同じ向きに動くという意味ではありません。
日本と韓国には夏時間がありませんが、米国と欧州にはあります。米国はふつう3月第2日曜日から11月第1日曜日まで、欧州は3月最終日曜日から10月最終日曜日までで、制度は変わることがあります。この期間は米国と欧州の一日の動きが日本時間で1時間早まります。ところが協定世界時基準の日足は季節に関係なく日本時間の午前9時に切り替わるので、米国市場が開く時刻と日足の区切りとの間隔が季節によって変わります。3月と10〜11月は米国と欧州の切り替え日が違うため、数週間ほど間隔がいつもと違う期間も生まれます。
特定の時間帯によく上がる、下がるといった話は広まりやすいものの、どの期間のどの銘柄をどう数えたのかが示されていなければ確かめようがありません。期間を変えると結果が逆になることも珍しくなく、市場参加者の顔ぶれが年ごとに変わる以上、過去の傾向が続く保証もありません。取引の少ない時間は板が薄く、小さな注文でも価格が大きく動きうるという点くらいが、仕組みとして理解できる部分です。気になるなら他人の結論を借りるより、同じ時刻の足と出来高を何日分か並べて自分で見るほうが確かです。
世界時計はソウル、ニューヨーク、ロンドン、東京など主要都市の現在時刻と時差を一つの画面に表示するので、いまどの地域が昼間か、夏時間が適用されているかをすぐに確かめられます。資金調達率ダッシュボードには次の精算までの残り時間がカウントダウンで出るため、精算の時刻が日本時間でいつなのか感覚をつかめます。出来高急増スキャナーは5分・15分・1時間足の出来高を直前20本の平均と比べて示すので、時間帯が切り替わるころに出来高がどう変わるかを、その日ごとに自分の目で確かめるのに使えます。
暗号資産市場は休みませんが、参加者は地域ごとに交代し、一日を区切る時刻は画面ごとに違います。時間帯を理解すると、跳ねた足の原因を探したり日足の数字が違って見える理由を説明したりするのに役立ちますが、特定の時間に取引すれば有利だという根拠にはなりません。この記事は投資助言ではありません。資金調達率の精算間隔や指標の発表日程は、取引所や発表機関の公式な案内を確認してください。
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